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ご依頼の経緯
渋谷区の東にマンションを所有、経営されているオーナー様より、昨年の末に下水がつまったとお電話を頂きお伺いさせていただき高圧洗浄作業をさせていただいたのですが、年が明けて僅か2週間ほどで詰まりが再発したので、再度お伺いさせて頂きました。
作業内容
自分で書くのも憚られるのですが、本来高圧洗浄にしても、ワイヤー作業にしても、丁寧に除去する方で、詰まりが抜けたから終わりではなくて、洗管している時に流している水の色が完全に透明になってからやめる感じです。再度高圧洗浄作業を行い詰まりを抜きました。
マンションの外の枡からアプローチ、詰まりは直ぐ抜けたし、その後も全然異物はでてこない。というか、流れてきた異物の量が、こちら100mmの排水管なのですがわずかなんですよね。キッチンペーパーの塊が3枚分くらいと、流れていったのはトイレットペーパーの残骸
流れてきたものだけでは排水管を詰まらせるには切っ掛けが無いと、基本は上流から下流に角度がついているので、横引き管にキッチンペーパーが3枚流れたくらいで詰まるかな？という思いです。そこでお客様と相談し管内カメラ調査を
カメラを6m～7m近づけると何か刺さってる！？水の反射もあるし、サーベルかっ！誰かが縦管にサーベルを捨てたのか？と。ただ100mmの排管に対して刺さっているので物理的には太い部分でもせいぜい3㎝。これが流れてきたトイレットペーパーなどをせき止めていて排水管を直ぐ詰まらせている状態でした。
（翌朝の画像）こんな感じで、少しずつ排水管を詰まらせていく。とはいえ除去しない事にはどうにもならないので。幸い最近の管内カメラは有能で、写真からも解るように距離もわかるので、地上からメジャーで計り位置をピンポイントで特定
この縦管と特定。かろうじで人が1人往ったり来たりできるスペース。しかもコンクリ。さらには排管が一度曲がっている。当然排水管はさらに地中50㎝下にあるので、右手1つあたりに肘が2カ所ないと手で直接取り除くのは無理で、困り果てた時に突然変異できる特殊な変身能力は残念ながらなく、むしろ残念な側の人間で、どちらかというと旧人類に近い外見なので！！何でここまで自分を卑下したのか解りませんが、最悪はこれを無理くり掘らないといけない。
取り敢えず管を切断。上からは肉眼では確認できない。
そして切断面からカメラを入れると・・・それは居ました。居ないわけないのですけどね。お客様にはコンクリをはつる可能性が高いことを伝えていましたが、取り敢えず掘り起こさないでも除去できればコスト的には全然違ってきますからね。
これ使えないか？と思い出したのが、駆け出しの頃購入した、ホームセンターで売られていたキャッチャー。今まで現場で全く使用した事は無かったですけどね。でもあの頃は道具1つ増えるとそれだけでプロに近づけたような気がして買ってしまったんですね。
何か、よくサイトとかで出ている商品販売ページみたいですけどね。これさえあれば！業者を呼ばなくても解決！！みたいな。これだけ突っ込んで只管手さぐりでやっても多分1年かかっても取れないですけどね、今はカメラもあるので、カメラで確認しながらカメラが内視鏡の役割を果たしてくれている。気持ち的にはブラックジャック！！
15分くらいですかね。手前まで引っ張り出せて、手で取れるところまでひっぱれたのです。恐るべしホームセンター！！この道具1つ無ければコンクリートをはつるしかないですからね。というか普通ははつると思います。と言うかプロ意識が強すぎる人に、上記なような工具を見せると鼻で笑われてしまうレベルの工具なので、普通は持っていないと思うのです。
何だろうこれ。誰かが排水管に流すとかではないんですよ。この上につながっていた管は雨水管なので、恐らくカラスとかが咥えてもってきて、屋上にある空気孔に落としたのかな？何にせよ取り除く事ができましたので復旧して作業終了です。
下水がつまって、高圧洗浄作業をしたけど直ぐ再発するとか、頻繁に起るとかは、必ず原因はあるんだなと思いっ知った現場でした。
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