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ご依頼の経緯
千葉市緑区にあるラーメン屋さんなのですが、お店の排水がつまったとお電話を頂きお伺いさせていただきました。
作業内容
こちらは1週間以内の2度目の訪問なのです。結構大き目の駐車スペースがあり、お店側から最終の敷地内の下水の枡までおよそ25mあるのですが、排水管をいじっており、潰れている桝、などもあり管経路が解らず、初日の作業の時、どうしてもお店側からの3m程度、最終桝から15m程度、25-3-15＝間の8mくらいの距離が、高圧洗浄のノズルが入らず、トーラー（鉄のワイヤーを送り出す機材）はある程度入るが貫通しない状態でした。
それでも初日は詰まりが一度抜けたので様子を見て頂く事にしたのですが、直ぐにやはり再発、カメラを所持しお伺いしました。取り敢えず詰まっている状態では排水管内の水位が高く、カメラは濁って見えないので一度排水管内の水を抜く事に
カメラを入れるために排水管を一部切断してそこから水を吸い上げる、上流側も下流側も水位が高いのでこの措置をとりました。掘り起こすのが土でよかった。駐車場側のアスファルトだともっと大変ですからね。
水を吸い取ってカメラを入れてみると・・なんじゃこりゃ・・よく解らない。それもそのはず、排水横引き管を露出させ切断してみることに
全部油です。
しまいには管の形そのままの油も出てきました。これがところどころドロドロの箇所もあるにしてもほぼ石化している×8m。初日によくトーラーでワイヤーが入ったなと思いつつも、排管の引き直しをするか、高圧洗浄で排管を洗うか？との問題です。
正直、このクラスになると、ポータブルの高圧では無理で、超高圧洗浄が必要です。それでも微妙。ただ引き直しの工事をすると、掘り起こす距離25m、深さは最大で2m程度（下流側）2日はかかるのと数人の人工は必要で、段取りが必要だけども、お店は年中無休でありたい。ありたいのは解るけど・・・
トーラーと高圧を駆使することにしました。ワイヤーで砕いて、それを高圧洗浄で清掃する。油に対するコンボ攻撃ですね。それでも7時間かかりましたけどね。無事全ての管内の油の塊を除去しました。
管内カメラの様子ですね。上の写真でわけがわからなかったのも水が引けば綺麗に見えるんですよね。上流側3mからのところですね。
余談ながら、排水管がつまり業者が来ても詰まりが抜けないと。カメラを入れるしかないとすすめられる事も多いみたいですが、管内カメラは詰まってる状況では役に立たないですからね。管内カメラを使わずに排水経路を把握しないといけないのが普通です。
ただ、カメラはあるとヒントをくれると言うか、隠れた桝（増設した建物の下敷きになり隠れてしまった排水管の合流地点）などを発見してくれたりします。これは水が溜まっていない下流側から建物に向かってとかなら有効です。とはいえカメラがあるとないとでは、排管経路が複雑な場合、把握までに要する時間は圧倒的に違います。一番大変な作業って、詰まりを除去するトーラー作業でも、高圧洗浄作業でもなく、排管経路の把握なんです。極端な話トイレが詰まっているのに、下水側から一生懸命キッチンに向かって高圧洗浄をかけていても意味がないですからね。
作業自体は経路さえ解ってしまえば、早いと5分で終わったりします。それは機材のおかげですね。ただ、この現場は7時間かかりましたけどなっ！！！お客様は排管引き直し工事を覚悟なされていただけに、凄く喜んでくれましたけどね。お客様の笑顔に勝る報酬は無い気がします。だからこの仕事が好きなんだと思います。
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