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ご依頼の経緯
夜9時過ぎに、排水がつまったとお電話を頂きました。場所は新宿の大久保。依頼主は韓国の方でした。内容を事前に確認すると既に何社か弊社と同業の会社さんが作業してみて貫通しないので、長いワイヤーとか高圧洗浄あるか？と言う事で、あるのでお伺いしました。
作業内容
現場にお伺いする際、まず駐車場が無いことに苦労をしました。運転下手くそなのでできればゆったりした駐車場に停めておきたいのですが、繁華街はこの点が苦手です（笑）皆他の会社さんがアプローチした厨房の排水枡を開けると、水位は高いけど、それほど桝の深さは無い。溢れていると言う程でもない、それとは別に隣りにも部屋があり、そこは惣菜などを造る大きな工場のようになっており、そこにも水場がありそこの水場も水かさいっぱいなんですよね。
朝5時から詰まっていたらしく、その間に3社程作業をしたそうですが、改善しないとのことでした。業者に対する不信感はハンパ無い感じでした。その上私も直ぐに作業を開始せず、ひたすら建蔽率の高いビルの隙間を縫うように確認しているので、「早く作業をして」と言う目線を感じながら、上の写真のように取り敢えず水を抜く作業を開始。
排水層は浅いので本来は送水作業は必要ないのですが、外階段にお店の方々が溜まった水を捨てているので（詰まっているのはビルの２F部分です）衛生的にもよくないし、外階段が油ですべれば危険なので、ポンプで送水したのですが、何より水の流れを確認したかったのです。
厨房の写真はありません。（撮り忘れました）一番上の写真は惣菜をつくる部屋の排水口ですが、そこからポンプで送水したとき、厨房の排水層の水位がどうなるのかを知りたかったのです。もし、厨房の水位も徐々に引けば、こちらの方がより下水に近いと判断出来ます。
また只管外を確認していたのは、縦管の位置を把握していたのです。縦管を見つけ恐らく厨房と惣菜の部屋の間に横引き管が引かれていてそこが詰まっているから水がそれぞれの部屋の排水層から溢れてくるのだと判断。そしてより下水に近い惣菜側の排水枡からアプローチを開始。
言葉で書いてしまうと簡単なのですが厨房と惣菜の部屋のそれぞれの排水層から排水層への距離はおよそ20mくらいあるので、厨房から長いワイヤーをいれても、届きにくいし、また厨房側からだと惣菜側の排水層にワイヤーがいきやすい状態なので、詰まってる原因に対してアプローチできていない可能性が高かったのだと思います。
惣菜側からアプローチをすると10mくらいでしょうか、異物の手ごたえが有り、ワイヤーが中で絡まないように慎重に作業し異物を粉砕。引き抜いてみると詰まりの原因がわかりました。
破けて流れた分も考慮すると、ビニールの強固なつまりですね。恐らくゴミを出す時に入れる半透明の袋。これが流れてしまっていたのだと思います。引き抜いた後は嘘のように２Fにたまっていた水が引いていきました。
原因も特定できたので、しばらく通水テストをして問題がないので作業を終了させていただきました。排水詰まりで難航する場合、ワイヤーの強度や高圧洗浄の圧力の強さも大事ではありますが、いちばん大切な事は詰まり物に対するアプローチ方法です。キッチンがつまっているのに、便器の排水管にいくら高圧洗浄をしていても意味はないですからね。排水管は暗渠なので、どういう経路をしているか作業しても基本的には解りません、また永遠と改善しないと正しいのか？と不安を憶えます。そこで必要なのが信頼のおける機材です。機材の良さはこのアプローチは間違っているという判断を早めてくれます。方法が違えば直ぐ別の方法を考える。
例えばホームセンターで販売されているような道具であれば、自分の道具が弱く排水管の中でワイヤーが弱いから曲がっているのではないか？という思いで、同一作業を永遠と続けると・・時間だけが何も言わず過ぎるのさ～♪水で濡れた服が冷たい～♪（By大きな玉ねぎの下で（一部替え歌））突然失礼いたしました。
強いワイヤーを使用していると、これで通らない事は明らかにおかしいと確信するまでのサイクルが早い。この仕事は経験×道具だなと新たに思い知る現場でした。更に経験を積んでまいります。
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