仮性ソーダの悲劇

埼玉県内の下水つまりなら
MJサポートにお任せ下さい!




ご依頼の経緯
埼玉の伊奈町にあるラーメン屋さんから下水つまりを解消してほしいとお電話を頂きました。

作業内容

現場を見て唖然というか、建物の横に水たまりというか池が出来ている状態でした。これは管がずれているとかではなくて行き場を失った水が排水口の蓋を開けて溢れだした状態です。しかもこれ・・ドラゴンクエスト的に言えば「毒の沼地」

何故かと言うと仮性ソーダを大量に流しているのですよね。アルカリ除去剤なんかもそうなのですが、家庭のちょっとした排水管を洗うなら有効だけども、飲食店さんがつまったから仮性ソーダをいれるというの非常にリスキーな作業です。

何故なら油と仮性ソーダは石鹸を作る工程と一緒ですよね。詰まっている状態なので油が管の中でシェイクされて管の中に石鹸ができる。事実高圧洗浄をしたときは凄く泡立っていました(笑)何より、強アルカリなので手を入れると皮膚が溶ける。腕いっぱいの防水手袋をしてなんとか作業できるけども、3m近くに渡ってできた石鹸は高圧洗浄だけでは抜けず、ワイヤーを入れて粉砕して高圧洗浄でかきだす作業になりますが、一回この水を吸わなければいけないのですが、バキューム車が早々に手配できず意を消して作業をすることに。

防水すれば安全とかそういうことではないです。衣服に跳ねた水が皮膚に触れれば皮膚が溶けます。正直に言えば排水管の取り換え工事を薦められるレベルですが、数十万円の工事費にお店の営業ストップが考えられないと言う事でリスク手当だけ追加で頂き作業を開始。

薬剤火傷必至です。今はこれそれほど重症ではないですが、数か所キズパワーパッドを張っています。キズパワーパッドって高いですよね。それゆえに効果的なのですが・・

上流からワイヤーで崩し下流から高圧洗浄のノズルを入れて、ちょっと吐き出しただけでもものすごい油の量です。

朝10時に入った現場が終わりを告げたのは21時です。
有刺鉄線の下をくぐりながらの作業なのでそれはそれで別の傷が・・・
毒の沼地だった箇所と同じ個所の写真ですね。見えている排水口からぶくぶく水が湧いている状態でした。

排水経路自体は至極優良な経路で点検桝も多く詰まっても普段なら直ぐ解消する現場なのですが、今回は仮性ソーダが最悪な事態を招いた結果ですね。油料理の多いお店様の場合、詰まったときには仮性ソーダは絶対流しちゃだめですね。もしその事実を告げずに業者に作業させて大けがさせたらそれだけで相当な金額になると思います。本来は下水に流しちゃダメですからね。今回はワイヤーと圧力の高い高圧洗浄で解消しましたが、本来は排水管引き換え工事のお話になるかと思います。

本現場は排水管の上は土でしたから工事にしても十数万円のお話ですが、これがビルであったりコンクリやアスファルトの下だととても痛い出費になってしまうと思うので、飲食店様の場合、安易に仮性ソーダは流さない方がいいと思います。


埼玉県内での排水つまり、下水つまり、マンホールのつまり、水漏れ、漏水調査、水道工事や水のトラブル解決業者をお探しならMJサポートにお任せ下さい。












2017年07月20日