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ご依頼の経緯
杉並区にある飲食店様より外の枡が溢れそうなので緊急出来て欲しいとお電話を頂きお伺いしました。
作業内容
写真だと少し解りにくいとは思いますが、これは単なる桝ではなく道路の真ん中にある本下水の枡です。結論から先に言ってしまうと、本下水がつまっていました。水道局の管轄ですね。油が大量にお店から排水されていたので(もちろんグリストラップ(油分離装置))はついている状態でしたが、下水道の枡はお店の近いところにはなく、詰まっている状態で高圧洗浄をすれば溢れてくる可能性もたたかったので、とりあえず溜まった水をポンプで他の枡から流す事にしました。夜中1時、送水作業を開始してから1時間、雨も降っていたため水位が引かないのか?それほど雨水が入ってるようにも思えず建物はビルだったのですが余程つまっているのかな?でも1時間送水しているしな・・と疑問に思いながらも2時間、漸く少し引いたような、そこで豪雨また水位が戻る・・近隣のビルの枡を確認するとオカシイのですよ。2つのビルに対して1つの最終桝がある感じで、もしかしたら隣のビルの排水もこっちにきてるのか?そんな事あるか?などなど気づけば4時過ぎに、盲点だったのですが公共の下水道が50mに渡ってつまっていたんです。送水した下水管の水が下水管の中にたまり逆流して戻りそれをまたくみ上げている状態でした。水道局と連絡を取り、高圧洗浄車を手配し本館のつまり抜き作業に
こうなってくると事は依頼人様の問題ではなく、むしろ依頼人様がいなかったら杉並区の商店街の一角は後ほど大変な事になってたのじゃないかな?と思います。もし近いうちに再度台風でもきたら商店街が油まみれになったのじゃないかと思います。
たまたまなのかもしれませんが、本下水が50mに及んで詰まっている何ていう状態は通常では考えられないので、結局夜中12時に入り、高圧洗浄車も2tではだめで4tトラックが来て朝8時の段階でバトンタッチし引き揚げました。
お店とか下水とか結構な難易度のあるつまり抜きって好きなんですよ。通常ではあり得ないことが毎日起こるので(笑)だからこそ詰まるわけですけどね。排水管なんかもそうで、図面もなく、桝も通常はある場所になかったり、手探りで作業をする中で汚水をくみ上げて排管経路を把握したり、ワイヤーを入れてワイヤーが当たる音をたしかめたり、どこかに問題があるはずなのですが、1つ1つの作業を組み立てていき、問題個所を徐々に特定して最後は貫通させるみたいな事が、つまりを抜くという単純作業なんですけどね。経験値が少ないだけかもしれませんが、現場は本当に現場ごとに違うので、それがとっても面白いんです。
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