尿石除去依頼

尿石除去依頼

現在ホームページを随時リニューアル中です。過去事例を今更リメイクしています。そのため写真サイズが小さくお見苦しい点、ご容赦賜ればと思います。これはさいたま市中央区にあるとあるビルの男子トイレが流れにくいということで、調査からの依頼をいただきました。飲食店とかそういうことではなくて、普通のオフィスビルです。また入られている会社さんも限定的ですので、使用頻度が極めて高いわけでもありません。毎年高圧洗浄はしていたそうですが、写真左側の状況でした。

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尿石が起こすトラブル

尿石の問題は管底についた尿石なのですが、上に付着している分にはあまり問題ないのですが、尿石は油と違い管底から付着します。油の場合は、管上部から埋めていくのです。管内を湯気が通り蒸発して残った油が管上部に付着してだんだん酷くなる。話が脱線してしまいました。油であればある程度、排水管の中の異物を大きく除去すれば問題はないのですが、尿石の場合は当然大便器も絡んできます。管底が左下の写真のような状態である場合、ここにトイレットペーパーがきたらどうなるか。結果は火を見るより明らかだと思います。

横引き管の尿石除去

解決方法はいくつかあるのですが、強度や尿石の付着量にもよります。写真を確認していただくとわかるのですが、この状況で縦管まで排水管は何メートルとあるわけで、見えている個所だけではなくて先にも当然尿石があります。崩れた尿石が先で確実につまります。1つ言いたいことがあるのですが、「このつまりは何ですか?」と問われたら、私たちはこう答えたいです。「石です!!」と(笑)ビルの場合、縦管も絡んでいるので上空階の場合は下流側からは対応できないのです。ましてや石だから、なかなか崩れない。それを細かく粉砕して縦管に十分な水量で流す。さらに、ビルの縦管が落ちた先も確認する。縦管つまらせたら全部のフロアの排水がつかえないですからね。とはいえ、量が多ければ途中で絶対つまります。それを覚悟で作業をするのですが、詰まるたびにヒヤリと毎回します。時間がかかる作業+深夜帯に作業しています。

経験値は既に高めです。

初めて尿石除去の依頼をいただいたときは、ひたすら圧の高い高圧洗浄で対応をしました。「尿石があるから高圧洗浄しといてー」と軽く言われた感じですね。高圧洗浄のノズルをすすませることはできても、カメラで見れば全然取れていないです。18時間くらいかかって、7m程度の尿石をとったのが最初ですね。凄く時間かかる。でもそのくらいしないと奇麗にはならないのです。もちろん排水管の口径もあります。今は、トーラー機材の先端を変えたり、より強力な除去剤を知り知識を深めたり、トライアンドエラーを繰り返しをし、このくらいで一度通水しておくなどでだいぶ作業速度は速くなりました、だいたい9割くらいを取るのが目安で、管底にトイレットペーパーがの一切残らないを目指しています。

排水管の耐久度を見る

100㎜用尿石除去ヘッド

尿石除去の依頼を頂く際は、いきなり尿石除去を開始することはまずなく、まず調査が必要になります。その排水管が塩ビ管なのか鉄管なのか、鉄管の場合は基本的に手が出せません。工事をする提案しかできません。塩ビ管の場合は対応できますが、管内の様子をみると稀にあるのですが、入り口は75㎜の排水管口径であるのに、まさかの途中で50㎜に接続されているとか、あるいはスリーブ箇所(建物の貫通部)が鉄管になっている(鉄管を塩ビ管に変える工事を数十年前にしたが、貫通部の鉄管は残したままになっている)結構このパターンは、築年数のあるビルには多いです。そこはカメラを見ながら通過させるなど、今まで、正確に尿石を取り切る為に3回程カメラを壊しています(笑)だけども工事とかになると営業停止+数百万かかる工事ですからね。それよりは尿石を取れるなら取った方がコスト的にはかなり抑えられます。また使用年数も10年くらいは伸びますからね。ちなみに写真は100㎜用の尿石除去のトーラーを使用する場合のヘッド金具です。このサイズのものは市販ではなかなか入手できず自家製です。

建物の最後まで確認する

尿石除去の依頼で一番大変なのが、お尻の部分をきちんと把握しておくということです。ここまで流れてくれば大丈夫ということです。よく、カメラを使わずに高圧洗浄だけする会社さんもいるのですが、大概、尿石の除去の場合は軽はずみに対応すると大問題を引き起こしています。結果として大問題を弊社が呼ばれることもあります。少しでも流れをよくしようと手前だけ崩せばどうなるかという思案がない会社さんも多いのです。全体をみて、初めてその枝管(小便器からメイン管まで)の尿石を取り除いていいのか、その枝管の尿石を取るにはメイン管の尿石をとらないといけないのかなど考える必要があるのです。弊社の場合、3か月に1回程度は結構な尿石除去依頼が入ります。

尿石除去の事例動画

実際の精度をユーチューブの動画にて作成しました。もしお時間がゆるせば、どの程度奇麗になるのかを参照して頂ければ幸いです。この動画は作業前と作業後を同時に掲載していますが、作業前といえども、実際少しはカメラが入るように作業をした後の作業前になりますので、本来作業前はもっと凄惨な状態です。そのままだとカメラも映らないですからね。

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