居住用の排水設備のつまりは基本的にそれほど難しい問題ではありません。戸建ての建物全体の下水つまりであっても、価格帯は20,000円から30,000円程度で、設備の単独詰まりの場合は本当に数千円程度です。また戸建ての設備、下水のつまりはほとんどの場合解決できます。特に多いのがトイレのつまりで、その原因はいくつか存在します。
近年、悪質業者が横行しており、非常にデリケートな状況に直面することが増えています。この問題について、悪質業者の手口と弊社の基本的な姿勢についてご説明させていただければ幸いです。
トイレつまり紙詰まりは一瞬
「ローポンプ」という名前で知られる強力なラバーカップ型の道具があります。この道具はヤフーショッピングなどで15,000円~20,000円程度で販売されています。しかし、業者の中には、この商品を「ハイポンプ」と称して15,000円などで見積もりすることがあるようです。ちなみに、正式な商品名はローポンプです(笑)。このような状況を見ると、やりたい放題だと感じることがあります。
弊社の場合、出張費込みで8,000円で対応しています。なぜかと言うと、5分もかからず解消できるからです。
悪質業者の手口についても注意が必要です。通常は、便器の流出口にぴったりと筒を当て、空気が抜けないようにしてつまりを解消するのですが、お客様が見ていないときに、故意に隙間を作り、作業することがあると言われています。
以前、そういった業者が解決できない時に呼ばれ、応援に行った際に、得意げに話されたことがあります。このような業者によって便器を外され、高圧洗浄を勧められると、あっという間に費用が高額になることもあるのです。
下水つまりによるトイレつまり
トイレのつまりから高圧洗浄の話になる理由は、外の排水マスが詰まってしまうケースがあるためです。このような場合、詰まりを取り除く方法としてワイヤーを使って引き抜くか、高圧洗浄で解消します。
詰まりの原因が木の根の侵入などの場合は、ワイヤーを回転させることが一般的です。一方、汚物が大量に詰まっている場合は、高圧洗浄の使用が適切であることもあります。このような対応によって、つまりの問題を効果的に解決できます。
異物を落としてしまった場合
この仕事に携わる者にとって、経験は大切な要素となります。例えば、トイレのつまりを解消する際、微細な違和感を感じることがあります。特に、自分たちが普段使わないトイレで、設備的に排水管の中で常にごぼごぼと音がする現場もあります。
このような違和感を覚えた場合、ローポンプという道具で圧力をかけることで一時的には流れることもありますが、その違和感が気になる場合、便器を外させていただくことがあります。ただしご了承いただかなければその作業は致しませんし、違和感が微妙な場合は一旦様子を見ていただくことも多いです。明らかな場合というのは、便器内の水嵩が今までついて水垢よりも低いとき、吸い込み時ゴボボボボという変な音がするときです。
下水つまりの兆候
トイレのつまりを解消する際、5回目くらいで明確な違和感が感じられれば、お客様に話しやすいのですが、感覚だけで説明しなければならない時が一番難しいです。違和感を覚えた場合、外観上は何も問題がないように見えても、しっかりとお伝えさせていただきます。悪質業者が横行しているため、時には「うさん臭い業者に思われているのではないか」と感じることがあります。
住宅の設備詰まりに関しては、トイレの構造は基本的にサイフォン構造になっており、上記のローポンプでほとんど解消します。お風呂場や洗濯排水の横引き管、キッチンの横引き管の場合には、ローポンプで圧力をかけて解消できない場合、ワイヤー作業が必要になることがあります。高圧洗浄を使用して排水管を洗う必要があるケースは、基本的に建物外の下水つまりであることがほとんどです。
お風呂場の排水つまり
次に多いのが、お風呂場の排水つまりです。
髪の毛の詰まりは改善依頼の中で一番多く見られる問題で、比較的簡単に解消することができます。ほとんどのケースで圧力によって解決し、それでも解消しない場合でもワイヤーを数メートル入れると改善することが一般的です。
一方で問題となるのは、幼いお子様がよく落としてしまうスーパーボールやビー玉のようなものです。お風呂には浴槽側と洗い場側に排水口があり、ここを繋ぐ管が非常に細いため、曲がりにちょうどハマってしまうと取り除くのが非常に困難になることがあります。特にユニットバスの場合、解体が必要になることもあります。
このような問題は、水道屋の技術だけでなく、集中力と手先の器用さが求められます。ご自身でも解決できる可能性があるので、同様のケースでお困りの際は、こちらの記載を参考にしていただければ幸いです。ときには専門的な技術よりも、少しの工夫と慎重な作業で解決できることもあるのです。
住宅設備の排水つまり料金目安
ローポンプ(空気圧作業) トイレ単独つまり | 5,000円 |
一般トーラー機使用料 厨房機器つまり、置き型グリストラップのつまり | 16,000円 |
大型トーラー機使用料 大き目のグリストラップの詰まり 一般家庭の下水つまりなど 排水管の距離により異なります | 23,000円 |
超大型トーラー機使用 ビル全体のつまりなど 排水管の距離により異なります | 30,000円 |
高圧洗浄作業 1つの詰まりの場合、 トーラーと高圧洗浄を両方行う必要はありません 洗管最長距離20mまで。それ以上は別途。 | 23,000円 |
管内カメラ使用料 排水つまりの現場で確認のため必要な場合に限り 単独のカメラ調査は別途お見積り | 12,000円 |
吸引作業 現場が既に水で溢れて足場がない状態 | 5,000円 |
汚水ポンプ仮設及び送水 | 30,000円 |
出張費 総額が20,000円かからない場合のみ 3,000円頂いております。 | 条件付き |
居住用住宅の排水詰まりの相場感
戸建て住宅の排水つまりの問題は、基本的に特別な道具などが必要ないことが多く、多くの場合数千円で解決することが一般的です。しかし、業界には誇大広告を掲げている会社も少なくありません。例えば、基本料金を1,000円以下に見せかけるような業者は、悪質な手法で話題になっており、モラルが欠けていることがよく指摘されています。
こういった問題から身を守るためには、緊急の場合でも焦らず、複数の業者と話をして総額をしっかり見極めることが重要です。納得できるサービス内容と価格であることを確認してから依頼するよう心がけましょう。このような対応が、後々のトラブルを防ぐ上で効果的な方法となります。