比較的小さめのグリストラップつまり除去
秋葉原にある雑居ビルに入る上空階のお店さんのグリストラップつまりの解消事例になります。上空階にあるお店さんの排水つまりはそれがグリストラップのつまりであってもそれほど難航現場になることは少ないように思います。まず、おおよその縦管までの距離を見切りをつけます。縦管が詰まっていればそれはかなりの大事なのですが、縦管がつまっていることは件数を多く対応していても、1年に数回あるかないかといった程度です。ゆえに縦管までのグリストラップ先からの詰まりを抜けば基本的には解消しますし、そしてきちんと油をこそぎ落とせば再発はしにくくなります。
グリストラップの排水口の口径を見る
今回秋葉原のお店さんのグリストラップは、それほど大きいグリストラップではなくて、ビル全体も大きいビルではなく、建ぺい率こそ高い商業施設にありますが、見立てではグリストラップから縦管までおおよそ5m-7mですた。さらに排水管口径、入り口の口径が50㎜なので太いワイヤーは入れる事ができないので、一般の業者さんが使用する10㎜ワイヤータイプのものを使用しました。
再発をさせないように道具を選ぶ
グリストラップつまりで、排水管を完全に清掃することと、詰まりの除去をすることでは時間のかかり具合は異なり、そのためにコストは変わりますが、単純な詰まり抜きであっても、できるだけ油を取るように心がけています。このため10㎜というごくごく一般的なワイヤーを使用するのですが、ヘッドを変えてあります。チェーン式の物を連結できるように工夫しています。画像の画質が悪いですが、このチェーンが広がることで排水管の中に油を根こそぎ粉砕していきます。
排水管の接続部が急だとワイヤーの入りはしんどい
先端が大きいものを使用するとき、あまり無理に押さずにワイヤーを手前で暴れさせます。押さえつけてしまうと勢いが強いので結構な強打になり、万が一にも排水管を傷つける可能性があります。よくわかっていない方が排水管を接続していることもあり、たまにVP管で結ばれていることがあります(雨水用の肉厚の低い排水管)このためワイヤーにかかる圧を逃しつつ作業をしなければ、絶対大丈夫ということはどんな現場でも自分たちが施工した設備ではない以上起こりうるので、排水管に付加をかけないようにしつつ根こそぎ油をとります。今回は油がきついというよりは、排水管を内装屋さんが結んだのかな?という感じで曲がりがきつかったです。排水管の正しい接続、とりわけ飲食店さんにおいては詰まり憎い排水構造を意識してあげることが大切だと思います。
グリストラップの流れが悪くならない排水管の結び
場所のスペースが取り難いなどはあると思います。上の図でいえば、当然、結び方は右側の方が結びにくいです。実際にひと手間増えるのですが、圧倒的にグリストラップがつまる頻度は落ちます。水道屋さんでも流れれば一緒だろうくらいの人は多いですからね。なんのための水道屋か!と憤慨することはあります(笑)言ってしまえば手先が器用であれば排水管を組むことなど、誰でもレゴブロックのような要領で接続できますからね。だからこそ、詰まり難いなどそこにこだわらなくてどうするかという想いはあります。特に弊社は詰まり抜きを専らにしているので、何でこんな排水管の結びにしたのだろう?と思う現場は多いです。
詰まりが抜けてしまえばあとは、通水してテストをするだけです。10分程度、厨房内の排水管に全開で水を流してみて、グリストラップの水位が上昇しなければ作業終了です。本件で言えば縦管まで5mないくらいの距離に縦管がありました。そういうのはカメラを入れて確認したわけではないですが、縦に落ちたワイヤーの手触りと、引っ張られる感覚でわかります。30m先とかになるとなかなか手触りではわからないのですが、経験を積むとそれでもわかるようになります。通水を続けて問題はないので、作業を終了させていただきました。
グリストラップつまりの料金目安
グリストラップまでの排水つまり(1次側) | 15,000円~20,000円程度 |
グリストラップ先、排水口径50㎜以内及び排水管10m程度 | 15,000円~20,000円程度 |
グリストラップ先、排水口径100㎜以内及び排水管15m程度 | 20,000円~30,000円程度 |
排水管距離が20m~ | 25,000円~ |
管内カメラ使用料 | 12,000円~ |