世田谷区の下水つまり
二子玉川にあるお店さんの下水つまりです。最初はトイレつまりでお伺いしたのですが、現場に着いて、これは詰まっているというレベルなのだろうか?という疑問を感じるほどで、え?と思ったのが第一印象です(笑)
下水つまりのレベルを少し超えている
排水マスが汚泥まみれになる理由
排水管が完全に水没というか、汚泥の中に没っしてしまっていて、かなり強度がある。マスもところどころ壊れかけている、この場合、排水管やマスのようなものが貯水の役割を果たしていて隙間から浸水していたから、かろうじで流れていると思い込んでいたのだと思います。実はこういう現場は結構あります。そもそも、どれほど土砂降りの雨が降っても基本的には大地に浸透していきますよね。排水管の中にたまった水も少し水道ができてしまえば、浸透していきます。したがって水分が抜けて汚泥は残る。汚泥はそのまま残るので上の写真のような状態になるのです。
高圧洗浄で対応
電気式の高圧洗浄もあるのですが、飲食店の油が絡む下水つまりや、排水口径が大きいものは電気式などの高圧洗浄機では玩具のレベルのような感覚があり、本格的な詰まりに対してはエンジン式の高圧洗浄をセッティングします。吐出圧力が全然ちがいますからね。高圧ガンをつけて噴射するとコンクリートを抉るレベルです。今回は、下流側のマスはつまっていないので、そちらがから掻きだす要領で洗管ホースをいれていきます。通常の高圧洗浄の使い方です。よく詰まっている上流側から高圧洗浄をする業者さんもいますが、基本的に使い方をまちがっています。その場合はトーラーと呼ばれるワイヤーを回しながら下水つまりを抜くのが基本です。
浴びてしまった汚泥
どうしても作業速度をはやめたいため、仲間の一人が下流側から高圧洗浄のノズルをいれているとき、私は上流側から手袋をはめて汚泥を排水管のほうにおしやる作業を手でしていました。洗管ホースは当然わたしのもとにとどくので、ストップーとかいいよ~とか掛け声をかけるのですが、エンジンむき出しの高圧機材なので音がすごいのですよ。かき消されてしまい、1度、結構な噴射を浴びてしまいました(笑)
量が多いだけで、基本的に下流からアプローチできる場合は時間がかかるだけです。最初から終わりの見えている作業でした。全部のマスを1つ1つ清掃していくことで下水管としての機能を完全に復活させることができました。しかし、崩れている個所などは補修工事はそのうち必要になります。建物の中の細かい排水トラブルよりはダイナミックなつまり除去は、春とか秋口は心地よいです。夏は当然地獄ですけどね(笑)